病状が一段進行した?
抗がん剤治療をやめた後、夫の食事量は、それなりに戻った。ただ、痛み止めの効用が次第に薄らいできたようで、最近では、服用回数を8時間に1回(1日3回)に増やしても、次の時間の前に痛みが復活して、普段の生活が送れなくなりつつあった。
6月29日(火曜日)、夫が定期診療でそれを訴えたところ、従来の薬の3倍は作用が強いという薬を1日1回服用し、それでも痛い時には「とんぷく」薬を飲むよう指示されたという。
それと同時に、私への「指示」もいくつかもらってきた。
まず、次の(2週間後の)定期検診には同伴し、緩和ケア病棟への入院について協議すること。
もう一つは、夫がまだふだん通りの暮らしができている今のうちに、介護保険の相談を行い、ケアマネさんを選定し、話し合っておくこと。
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幸か不幸か、ケアマネさんとのやりとりは、遠距離在住だった実家の父親の晩年に経験しているので、多分スムーズに行えるはずだ。ただ父は、がんではなく、年齢相応の衰えに対する介護だったので、がん末期とは違いがあるだろう。
つくづく思うのは、「死への準備」の期間があることのありがたさである。
ここ数日、夫との会話では、酔っ払い運転の車にはねられて亡くなった小学生への哀悼、「危険な道」であることが過去の事故で明らかになっているにもかかわらず、適切な対応を怠っていた「関係者」への憤りだった。
戦場ではなくとも、減らせるはずの理不尽な「死」があふれている。